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2024/11/22
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2011/05/14
「尊海 紙本墨書尊海渡海日記」

 尊海(そんかい)は、厳島の真言宗亀居山放光院大願寺(ききょざんほうこういんだいがんじ)の僧である (?~1549)。 建仁年間(1201~1233)僧了海により再興されたとされる大願寺には、戦国時代の天文八年(1539年)九月十日尊海が一切経を求めて朝鮮に渡った時の紀行を裏張りにした「紙本墨書尊海渡海日記」(しほんぼくしょそんかいとかいにっき)(八曲屏風裏書)のレプリカがある。明治43年(1910)4月20日に国の重要文化財の指定を受けた。現在は東京国立博物館に移管されている。

文化庁 国指定文化財等データベース 国宝・重要文化財(美術品)に詳細が記録されている。

 

名称:紙本墨書尊海渡海日記〈(八曲屏風裏書)/表ニ紙本墨画山水図アリ〉
しほんぼくしょそんかいとかいにっき(はっきょくびょうぶうらがき)
員数:一隻、 種別:古文書、 時代:室町、 重要文化財(美術品)、
重文指定年月日:1968.04.20(昭和43.04.20)、
所在都道府県:広島県、 所有者名:大願寺、と登録
ただし、1968.04.20(昭和43.04.20)、とあるがこれは誤りで、
1910.04.20(明治43.04.20)が正しい。
2011/5/14現在、文化庁の国指定文化財等データベースは錯誤のまゝの為注意。

※この件、2012/4/24 広島県教育委員会秘書広報室を通じて錯誤を指摘。
2012/5/8 文化庁の国指定文化財等データベースで、1910.04.20(明治43.04.20)
に修正されていることを確認。

        
文化庁 http://www.bunka.go.jp/
        国指定文化財等データベース 
        文化財分類ごとに見る ― 国宝・重要文化財(美術品)
        都道府県ごとに見る ― 広島県 ― 158件中1件から20件のデータです―
          3ページ目の41件から60件のデータです の5行目が該当箇所。



【史料1】

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【史料1】は「広島県史 古代中世資料編Ⅲ(厳島文書編2)大願寺文書」所収 補遺二 大願寺尊海渡海日記の冒頭部を加工したものである。
そこには、尊海が高麗に赴くことになった経緯が記されている。毛利と陶の嚴島合戦の13年前のことである。
安芸嚴島大願寺の湯殿の行人道本が、当社(嚴島社)に一切経はあるが古くて痛んでいるので、末世の為に手に入れ備える爲、印漢と云う僧を天文六年八月二日(新暦1537年9月16日)防州(周防)に遣わし、御屋形(大内義隆)様の疏(書簡)・勘合に印を頂かせ、高麗国への進物をととのえ、博多に向かわせたのは天文七年五月十二日(新暦1568年6月18日)であった。大願寺の廿日市平良庄生まれの尊海が印漢に相添(あいそう)ことになり、博多で追い着いた。七月一日(新暦8月5日)乗船して、七月八日(新暦8月12日)壱岐嶋着岸、翌九日出港、十日の未明に対馬の府中に着いた。去る事(然る事)があって、船頭決まらず、九月二日対劦の宋孫三郎長幸と防劦渡辺右衛門尉両人の船頭が決まった。すでに天文八年春を迎えた。印漢はある夜夢を見た。府中の八幡の詣で、くじを取ったところ高麗に渡っても一切経は有るべからずと下されたと称し船頭たちともめ、公務を放棄してしまった。
尊海は中絶のままでは、外聞をはばかられるので、責而(せめて)高麗に渡って、一切経の実否(本当かうそか)を確かめるため、上官使となって四月十四日(新暦1539年5月12日)府中を出港して、五月九日(新暦1539年6月5日)高麗于(高麗に使者としておもむく)釜山浦(フサンカイ)着岸。
 
尊海については、大願寺の僧以前についてはほとんど不詳である。しかしこの日記の中で生国に触れている箇所があり発見である。大願寺之内生国藝州平良之庄之仁

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参考文献:「広島県史古代中世資料編Ⅲ(厳島文書編2)補遺二 大願寺尊海渡海日記」
       「日朝関係史の研究(上) 中村栄孝」 吉川弘文館 昭和45年 5月1日再販
参考Web:「文化庁 国指定文化財等データベース 国宝・重要文化財(美術品)(2011年5月14日)
                  http://www.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp?register_id=201&item_id=9604




 
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