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廿日市の郷土の歴史・文化などの情報発信


2024/04/24
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2013/10/15
「原神楽」

平成25年10月12日(土) 宮島を見わたす小高い丘に建つ原の伊勢神社境内舞殿において「伊勢神社神楽団」による伊勢神社奉納神楽(原神楽)が行われた。
平成24年1月26日 広島県無形民俗文化財に指定された「原神楽」は「安芸十二神祇神楽(あきじゅうにじんぎかぐら)」の一つで、舞殿を仮設する伝統や安芸十二神祇神楽の型を忠実に伝承している。
特に,神がかりを伴う「天臺将軍」は県内でわずか2例しか現存していない貴重な舞であり,この「天臺将軍」を伝承している点で,原神楽は素晴らしい。

11時前、舞殿に7・8人が天蓋(てんがい)を降ろし、くくりつけられていた飾りつけがはずされ、天蓋の四隅と中央の五方(東西南北天)に新たに米袋をくくりつけ終えると、2人の舞人が現われ、若き男女3人の大太鼓、笛、鉦(かね)の囃子(はやし)とともに、一寸の動きの休みもなく常に体を動かし続けながら、花舞、刀舞を演じ終える。
ここで鎧を着けるとアナウンスが入る。太夫の体にもう一人が鎧や飾りつけをする間も太夫は動き続けている。鎧を身に着けると舞人一人は舞殿の隅に着座し、太夫一人が刀を弓に持ち替える。弓舞の始まりである。
やおら舞殿に男衆があらわれ、舞殿の端に10人ばかり舞人を取り囲むような体制に入る。その間太夫は一人激しく、舞っている。
  
終盤を迎えると、天蓋にくくり付けた五方の米袋を弓の筈(はず・弓の両端)で順次突き破り、突き破れた米袋から白い米が舞殿にざぁーと降り注ぐと観衆から拍手が起こる。
 この頃太夫はずっと体を動かし続けており、ふらつきながらも、最後の中央の米袋を破ろうとするがなかなか命中しない。5回目の挑戦でやっと突き破れた米袋から白い米が舞殿にざぁーと滝のごとく降り注ぐと一段と大きな拍手が起こる。
次の瞬間、何が起こったのか、太夫は男衆に囲まれその様子はよく見えない。しばらく静寂が続き(5分は経過?)意外な事が起こって何が何だかわからず、ぽかんとした気分で見ていた。ふと我に返ると、神がかりを解かれた太夫は五方と地に向かい放矢し悪霊封じをする。そしてふらつく大夫は男衆に抱きかかえられて舞殿の袖に深夜0時過ぎに消えた。


 プログラム
 
 
鎧を身につける太夫(右)


五方の米袋を弓の筈(はず・弓の両端)で順次突く


太夫は男衆に囲まれる
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